身近に相談できる環境を!ベテラン保健師が語る特定不妊治療費助成制度助成金などの自治体妊活制度・世田谷区

00世田谷区役所 こころと体の健康担当(母子保険担当)遠藤 厚子さん
今回は東京都「世田谷区」の自治体施策について取材することができました。施策が出来るまでの苦労、担当者が意識されてきた事。「地域の家族」を思う立場だからこそ話せること。思いやり溢れる遠藤さんのお話を聞くと「住む街の役場にちょっっと相談に行ってみようかな!」と一歩勇気が出るかもしれません。

職員もサポーター!担当者の尽力と区の思いやりが支える妊活制度

01(Adrian Dreテ殕er)

__さっそくですが、世田谷区が独自で行われている制度や対策について教えていただけますでしょうか?

世田谷区では平成21度から、東京都が行っている特定不妊治療費助成制度助成金を上乗せする事業を開始しました。 実は、行政の補助は横並びであまり世田谷区だけという特色はないですのですが・・・どこかで一つ良い制度があれば、それはすぐに他の自治体にも広がると思います。

__平成21年度ということは今から約7年前なのですね!当時としては随分珍しかったのではないでしょうか?

東京都の助成制度は平成16年度に始まっています。23区内では、平成19年度からスタートした区もありましたが、まだ珍しかったかと思います。スタート時は年度の途中にも関わらず、180件ぐらいの申請・助成数がありました。正直「これほどの人が!」と当時の担当者が驚いたと聞いています。

それからは毎年、倍増、倍増、倍増で申請・助成の件数が増えています。 毎年補正予算を組まないと間に合わないぐらいです。

__これまでにない新しい制度を作るのは大変だったのではありませんか?

政策の発端は国の制度ですが、今の制度の土台を作るに辺り、当時の担当者は相当苦労したと聞いています。

制度の立ち上げ時には不妊治療を行いたい人が手の届く金額にしようという思いがありました。そのため一般的な医療保険を利用した自己負担分の3割程度が利用者の負担になるよう助成内容を調整したと聞いています。一部の特殊な人に対しての支援ではないということを理解してもらう説明にも大変な労力を要したそうです。

__区全体の意識として「このままの出生率ではいけない!」という思いがあったのでしょうね。不妊治療を行う人たちを応援したいという気持ちを強く感じます。

いつも隣に居ます!困った時の「世田谷版ネウボラ」って?

02

__実際に制度を利用された区民の方の問い合わせや意見を聞くことはありますか?

制度改正により対象外となった方から「私たちはどうしたらいいのでしょうか。見捨てられたように感じます」とお問い合わせやご要望をいただく場合も多くあります。すぐに制度を変えることは私たちには出来ないので、正直お話を聞くことしか出来ないのが残念ですが、不妊治療をどこまで続けるのかなどの話になることもあり、なんでも相談できる場所が必要だと、改めて感じます。

__こういった方たちの声を上げ易くするような電話の窓口を作る取り組みは行われているのでしょうか。

今のところ妊活に限ったことではありませんが、平成28年7月「世田谷版ネウボラ」を始める準備をしています。それによって相談窓口の周知と充実を図って行く予定です。

これまで妊娠相談を大々的には行っていませんでした。しかし「世田谷版ネウボラ」を通じて、妊娠について、不妊や不育、望まない妊娠など包括的に相談を受けられるように充実させていきたいと考えています。少しでも「どこに相談したらいいか・・・」と困っている人が減っていくようにと、地域の窓口の整備も行われます。

__そうですね。「地域包括ケアシステム」があれば、とりあえずそこに連絡をするということができますよね。そういった場所が地域にあることを知っているだけで大きく変わってきますよね!
__因みに区の窓口には遠藤さんのような保健師さんも多くいらっしゃるのでしょうか。

はい。保健師が窓口を担当している場合もあります。お客様には分からないこともあると思いますが(笑)

窓口を担当していると、子連れで不妊治療の書類を出しに来られる方にお会いすることがあります。そういった方を見かける「もしかして区の制度を利用して、無事出産までたどり着いたお子さんかしら」とついつい想像してしまいます。

話を戻しますと区全体で保健師は約90人居ます。保健師を常に様々な窓口にという区長の声もありますが、区内5地域での母子保険活動が中心になっているので、残念ながら現状では難しいです。

パートナーに「感情」を「言葉」に出して伝える思いやりを!

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__最後に、これから「妊活」をはじめるカップルにメッセージをお願いできますか?

自分の「家族」を作っていくのは、一生の内の何回かしか経験できないことだと思います。ぜひとも、パートナーとしっかりと分かち合って欲しいですね。妊娠をするにしてもしないにしても、どの方も家族を増やそうとして始めた活動だと思います。将来の夢や希望もそうですし、楽しいことも苦しいこともまとめて体験をしてもらえるといいかと思います。

__パートナーとしっかりと分かちあっていくには何が大切なのでしょうか。

多分「思いやり」ではないでしょうか。抽象的な説明になりますが、自分の体験を自分だけのものにしておくのは相手に遠慮していることになると思います。見方を変えるとそれは相手に期待していないことになっているかもしれません。

「夫婦」というのはお互いに相手に期待しすぎるほど期待していいと私は思っています。その期待を相手に伝えて、相手の期待に応えたいと互いが思い、遠慮せずにその気持ちを伝え合える関係が夫婦には大切なのではないでしょうか。

私は相手に期待する力も「思いやり」の一つだと思っています。「あきらめない」という気持ちを相手にも伝えていくことで上手くいくのではないでしょうか。

 いかがでしたでしょうか。今回は世田谷区の母子保険に取り組む遠藤さんに施策について、また担当者としての想いや妊活カップルへの率直なメッセージも伺えました。普段なかなか聞くことができない自治体の人の声や想い、考え方に触れることで、自治体の窓口を身近に感じてもらえると嬉しいです。一人や夫婦で悩まれている方は、ぜひ一度お近くの自治体へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
(famit編集部:おすぎ)

interview

世田谷区役所
  • 〒154-8504 東京都世田谷区世田谷4丁目21番27号
  • TEL:03-5432-1111(代表番号)

 

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