未来の子供たちのためにアクションを!喫煙習慣・受動喫煙防止を考える

#少子化対策#受動喫煙問題

妊活カウンセラーの中村あやです。先日、国会で「受動喫煙防止法案」をめぐり、厚生労働大臣と自民党のたばこ議員連盟が激しく論争を交わしたことが話題になりました。民間では、大学教授や医師など有識者が中心となり「#たばこ煙害死なくそう」という受動喫煙防止キャンペーンが拡散され、賛同した方も多かったのではないかと思います。この課題は引き続き東京都がどう扱うのか注目です。「タバコが健康によくない」というのは一般的に認知されていると思います。では、喫煙が精子や卵子、「生殖」に与える影響が大きいというのはご存知でしょうか?本日は、妊活に関わる立場の人間として「喫煙の少子化への影響」について書かせていただきたいと思います。

喫煙が精子に与える影響


「喫煙習慣」は、どのように生殖機能に影響が出るのでしょうか?

タバコを吸うと、血液の中に一酸化炭素などの有害物質が入り込むと言われています。その有害物質は実に4000と言われます。
それらが、血液中を流れてそれぞれの器官にたまり、栄養や酸素をうまく届けられない状態になっていくのです。各臓器の中でも、とくに生殖器官には有害物質が集積しやすいと言われています。

つまり、男性の場合は「精巣」に、日々造られる「精子」に影響が出るのです。

タバコは、精子濃度を13〜15%減少、運動率を10〜17%減少、奇形率を13%増加すると報告されています。
上記のようなことから、妊娠を考えるといった場合に「妊娠率」が下がると言えます。

また、タバコによって精液中の赤血球が増加し、活性酸素を増加させると言われています。
酸化ストレスによってDNAにダメージがでてくるのです。

仮に精子が受精して子宮に着床できたととしても、DNAの損傷率が高い精子の受精卵は、染色体異常、胎児への影響、流産のリスクが高まります。

遺伝子異常は、それを回復させるのは難しいということも知るべき事実です。
男性の不妊も増えている現代、ぜひ注目していただきたいです。

喫煙が卵子に与える影響


次に、喫煙習慣が女性の卵子や妊娠力に与える影響です。

喫煙は、卵巣から出る女性ホルモンの再生を抑制するため、生殖機能の低下による「卵子の老化」、「卵子の在庫が減ってしまう」原因になります。また、DNA異常を増加させるのです。

「妊婦になったらタバコをやめましょう」というのは聞いて知っていた女性も多いと思いますが、独身時代からタバコを吸う習慣が将来の妊娠に影響することを知りましょう。

卵子の在庫数を調べる「AMH検査」の結果、20代、30代でも数値が極端に低い女性もいます。そういう方は、「いままでタバコを吸っていましたか?」とクリニックで聞かれることがあります。「卵子が減る原因」は、食事やストレスなどライフスタイルにも関係しますが、喫煙習慣が大きく関係するからです。

なお、喫煙習慣のある女性を、1年以内に妊娠しないという人で比較した場合、吸わない女性よりも吸う女性が妊娠に至るまでの期間が3.4倍も増加するということも報告されています。

体外受精においても、喫煙者は非喫煙者に比べて成功率が下がると言われています。
卵巣を刺激をしても卵胞が育ちにくく、受精率、着床率も低下するからです。

喫煙女性は、流産率も上がることが調査でわかっています。
子宮外妊娠、低体重児や早産リスク、生まれてくる赤ちゃんの先天的なリスクも高まることを知りましょう。

喫煙の卵子への影響が大きいことは海外の論文でも報告されており、生殖医療に関わる先生方も積極的に啓発されています。
自分の卵子、未来の我が子のことをぜひ早い時期から考えてみてほしいと思います。

受動喫煙による影響


「自分は吸っていないから大丈夫!」そう思って安心したあなた、実はタバコの煙は「副流煙」が怖いと知っていますか?

タバコの有害物質は、副流煙の方が本人の吸う「主流煙」よりも数倍多いと言われています。

自分は吸っていなくても、パートナーや同居人が吸っている、同僚が吸っている、煙を吸ってしまう環境に長くいることで喫煙者と同様の影響を受けてしまうのです。

タバコを吸っていない女性が受動喫煙の影響を受けない場合と、何らかの影響で受動喫煙の影響を受けた場合、卵子の染色体異常が約2.5倍も増加するといったことが言われています。これは怖いですね。

喫煙している人は、周りを気遣って吸うように努めていらっしゃる方も多いと思います。しかし、夫婦や家族、親しい関係だと会話もしますし、口を近づけますから呼気から多少は吸ってしまうことになります。こういう点からも受動喫煙は「家族間の影響は完全に避けられない」とも報告されているのです。

喫煙者の多い職場で、煙が当たり前の雰囲気が蔓延してしまうことも危険ですね。

未来の子供が、全く知らないうちに影響を受けることは避けたいものです。

未来の子供のため、喫煙習慣を見直す取り組みを


このように、 喫煙習慣が「妊娠力」や「胎児」に影響があることがわかったと思います。
この問題については、学校でもぜひ男女でブレストしてみてはいかがでしょうか。

実際にタバコを吸っている人に話を聞いてみると、「息抜きのため」「ストレス解消のため」と言う方が多くいます。「タバコをやめると太る」と、ダイエット目的で吸っている女性もいるのではないでしょうか。タバコを吸わないと仕事に集中できないという人の多くは「ニコチン依存症」(参照:ファイザー製薬http://sugu-kinen.jp/learn/cause/)ニコチンによって、ほっとする瞬間を得て満足することがわかっています。「吸わないとイライラする」らしいのです。

働き盛りのビジネスマンが「ストレスから解放されたい!」という気持ちはとても理解できます。しかし、それが健康を害するのは皮肉ですよね・・・。

禁煙外来や新型タバコ、「喫煙に変わる習慣」を他で代替していくアイデアがより求められています。

効果的にストレスを解消する方法、例えば、喫煙所の代わりの癒し空間、トレーニング、コミュニケーションタイム、ストレス解消アイテムなど・・・「吸わなくてもOK!」と、思えるような発想です。既に、そのような視点のサービスや商品を開発、導入している企業もあります。吸う人も吸わない人も一緒に考える機会を作る。タバコ会社の社内においても、オフィスでの取り組みや啓発に力を入れられているようです。

今後そのような発想がオフィス内や街中で「当たり前化」していくと、健康数値は大きく変わるのではないでしょうか。皆の意識改革がより広がることを期待、応援したいと思います。

いかがでしたか?「死ぬかもしれない」だと少し遠く感じてしまいますが「精子・卵子がなくなるよ!」と言われるとショッキングだと思いませんでしたか?
ぜひとも、医療者だけでなく、企業、地方自治体の担当者様、政治家の方々に「少子化目線」でこの問題を啓発してほしいなと思います。東京オリンピック2020は、未来の子供たちの夢が詰まったスポーツの祭典です。公共スペースでの喫煙ルール、吸う人も吸わない人も正しい知識をつけて未来の子供たちを考えるアクションを。
#未来のこどものために喫煙習慣を見直そう この記事もぜひ拡散していただければ幸いです!

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中村あや
日本不妊カウンセリング学会員・学会認定不妊カウンセラー
広告やメディアに携わるOL時代に女性の産みどきやライフスタイル・キャリアシフトに問題意識を持つ。生殖医療を0から学び、当事者サポート、タイ式セラピスト、ライターとして活動。性の悩み・夫婦生活・不妊治療相談を主に担当。ネガティブをポジティブに変える!がモットー
#Blog:http://ameblo.jp/chaai-haat/
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