人間が持つ自然の力を高め、夫婦に寄り添う:薬剤師・山川純正先生

yamakawa-1茨城県古河市にある漢方の山川自然堂 薬剤師の山川純正(よしただ)先生にインタビューしました。不妊に悩む夫婦に対して、漢方薬の処方や生活のアドバイスをはじめ、県内で開催されている妊娠支援市民講座の講師も務められています。全国的に有名なロードバイクの大会である筑波8時間耐久レースにも参加されており、仕事でもプライベートでも地元・茨城に対する愛が深い先生です。今回は薬局の名前でもあり、山川先生を象徴する言葉でもある「自然」を先生が大切にする理由、これまでサポートされたご夫婦やその経験についてお伺いしました。

「不妊に悩む人の力になりたい!」その使命感と熱い思いを胸に!

yamakawa-2

__山川先生、今回は宜しくお願いします!早速ですが、まずは「山川自然堂」の店舗について教えていただけますか?

こちらこそ、宜しくお願いします!山川自然堂では子宝に恵まれない夫婦をはじめ、耳鳴りやめまいといった症状がでることで注目されている脳過敏症候群、ダイエット、そして便秘などに悩む人たちに向けて、それぞれの人に合う漢方薬の処方や生活・食習慣等の整え方やアドバイスをおこなっています。心身両方の面でみなさんを支えられるよう、日々患者さんと向き合っています。

__なるほど。その「相談に重きを置いたスタイル」で薬局を運営するようになったきっかけは何ですか?

実は水戸にある実家も「相談薬局」を長年運営していました。そこで働く両親の姿や訪れる地域の人たちの姿を見ながら「いつか自分も両親と同じように地域の人たちのお役に立ちたい!」という気持ちがきっかけですね。

__そうなのですね!不妊に悩む夫婦や妊活を始めようとする夫婦向けに相談を受け始めたのはどうしてでしょうか?

妊活に取り組む人たちが心の底から心身共に疲れている様子を何度も目の当たりにしてきたからです。私自身、うつ状態で仕事に悩み苦しんでいたことがあります。妊活で疲弊している夫婦の姿が、その時の自分と同じぐらい疲れ、そして苦しんでいるように見えたのです。その様子に「とても他人事ではない!」と強く思いました。

__山川先生は妊活に対するセミナーも開催されていますよね。

はい。山川自然堂で妊活に取り組まれた方から「先生、私たちに話してくださったようにつくばとか水戸とか他の地域でも話してもらえませんか?」と要望をもらい、茨城県内で「妊娠支援市民講座」というセミナーを定期的に開催しています。つくば市や水戸市だけでなく、常総市や古河市でも話しています。

__地域でのセミナーを通して先生が何か感じることや発見はありましたか?

1年前に開催したセミナーでは、定員20席が満席になりました。参加者それぞれの顔を見ていると「みなさんのために、何とか自分が力になりたい!」という強い使命感を感じ、心が熱く熱く燃えたのを今でも覚えています。今でこそ当時を振り返ると、「まだまだ技術的には未熟だったなぁ」と思うことは多々あります。ですが「妊活に取り組む全ての人のために」という熱い思いは昔も今も決して変わりません。そうした気持ちと思いが通じたのか、当時参加された方とは今でも連絡を取り合う関係です。もちろん相談にもしっかりと乗らせてもらっています!

__山川先生には「熱い男」という言葉がピッタリですね!

ありがとうございます・・・何だか、そう言われると照れますね。患者さんと話していると、だんだん自然に「自分もその人たちの家族の一員」という気持ちになるんです。相談を受けている時に、患者さんがこれまで経験した体外受精や顕微授精の話を聞いていると「本当によく頑張ってきたね!」と一緒に泣いてしまったり、一年間体づくりのサポートをしてきた患者さんがいざ移植に臨む!といった時も、これまでの頑張りと大変さを理解しているからこそ家族として泣いてしまったり。もちろんみなさん、本当の家族ではないです。しかし、これまでご夫婦と一緒に三人四脚で頑張っているからこそ「家族と同じぐらい大切な人たち」という気持ちや思いになるのです。

今こそ患者さんと向き合える薬局が必要!

yamakawa-3

__山川先生は薬学生時代から将来は「相談薬局を運営しよう!」と心に決めていたのですか?

いえいえ、そういうわけではないのですよ。元々、対話や相談に重きをおいて処方する漢方などの療法に興味はありました。しかし、日々の課題や実習などが忙しく、学生時代にはそこまで手が回りませんでした。

卒業後にはドラッグストアや病院の前にある調剤薬局で働くのですが、「お客さんとの対話や相談もせずに、指示のあった薬を提供する」、「数をこなすことが第一」というスタイルには疑問を感じずにはいられませんでした。しかし「これも仕事だからやらなくてはいけない!」といって自分の気持ちにフタをしていたことも事実です。こうした気持ちの矛盾は働き方にも影響がでてしまうのですよね。

__どのような影響がありましたか?

例えば、花粉症患者さんで薬局が賑わう繁忙期に「忙しいから話しかけないで!」というオーラを体全体から出していました。これだと来局したお客さんは相談があっても、話しかけられませんよね。こうした経験をしていく中で「ちゃんと患者さんと向き合って、自分がいいと思うものを提案してあげたい」という気持ちがより強くなりました。

__山川先生が「山川自然堂」とはじめたのはいつからですか?

私が山川自然堂をオープンしたのは2011年です。家族をはじめ、同じ薬局業界で働く仲間などからも「なぜそんなリスクのあることをするのか?今の時代では難しいのではないか?」と猛反対されました。長年、相談薬局を営む母からも反対されましたよ。「人のためにもなるけど、調剤薬局のように安定した収入が入ってくるわけではないのよ」と実情を踏まえ、心配をしてくれているのだと母と話していてよく分かりました。

__周囲が反対する中、ご自身を突き動かした思いは何だったのでしょうか?

当時2歳の娘が話していた「疲れたー」「疲れたー」という言葉を聞いたからです。「どこでそんな言葉を覚えたのかな?」と不思議になり、妻に聞いてみました。そしたら返ってきた言葉が、「あなたが家に帰ってきたらいつも『疲れた!』って言っているじゃないの!」でした。ビシッと言われてしまいました。この会話を通して「自分は今、うつ状態なのかもしれない」と自覚を持ち、「このままじゃいけない!自分のためにもお店を開こう!」と固く決意したのです。

__そんなことがあったのですね。開業までに大変な思いをした山川先生だからこそ「意識していること」は何かありますか?

漢方など「自然」から産まれたものを使用することで、患者さんの体も気持ちも自然な状態にしていくことを意識しています。調剤薬局時代は、薬を飲んでも症状がよくならない人もいると分かっていました。お客さんから「この薬は効いているのかしら?」と言われても、「とにかく、ちゃんと飲んでくださいね!」と促さないといけませんでした。

しかし今では、お客さんと相談をしたり、カウンセリングをしたりする時間を十分に確保することができます。それにより、その人に合う漢方、食事や生活習慣を提案できるようになりました。習慣の改善に、自然の力を加えることで、その人が本来持つ「自然治癒力」を高めることができます。夫婦一緒に取り組むことで、妊娠しやすい体や精神状態を作り出せるのです。

先生ではなく、苦楽を共にする家族の一員でありたい!

yamakawa-4

__最後に、これから妊活をはじめるカップルにメッセージをお願いできますか?

妊活は子育てと同じです。どうしても奥様が主導になりがちですが、旦那様も生まれてからではなく、ぜひ今から一緒に取り組んであげてください。奥様の「赤ちゃんが欲しい」という言葉は「『あなた』の赤ちゃんが欲しい」という意味です。この時点で、旦那様も妊活の一員として参加しているということなのですよ。

旦那様の中には「妊活において自分は何もできない。」と思われている人は少なくありません。ある旦那様に生活習慣のアドバイスの一つで「ボクサーパンツはやめた方がいいですよ!」と伝えたことがあります。その時に「自分もやっと妊活に参加できる」とその旦那様は喜ばれました。

__その方は下着をトランクスなどに変えたのですか?

その旦那様は「思い切って、ノーパンで過ごしています!(笑)」と次の相談の時に教えてくれました。自分が知らないだけで、旦那様のできることはたくさんあるんですよ!そういったことをこれからもみなさんに伝えていきたいです。

それと妊活をしている中でうまくいく時もあれば、うまくいかない時もあります。そうした時に自分を責めたり、気持ちを落としすぎたりしないようにしてくださいね。これは奥様にも旦那様にも同じことが言えます。

また、「幸せ=子供がいること」を前提条件と考えてしまい、子供がいない状態の自分を「何かが欠けている状態」だと思ってしまう人も中にはいます。決してそのようなことはありませんよ。自信をなくしてしまいやすい時かもしれませんが、妊娠に向けた体づくりを進めていく中で「自信」をつけていくことも大切です。
これまでの患者さんの中に、日々の体づくりを通して「出産に対する自信」をつけていった人がいました。その人は切迫早産になるも、今までしっかりと体づくりに取り組んできたという自信で前向きにその場面を乗り越えたぐらいです。もちろん、治療や日々の生活の影響もありますが「自信」も影響があるのだなと実感しました。

__自分の状態を悲観しすぎないことは大切ですね。

そうなのです。ご夫婦でもそうですし、もし奥様だけで妊活に取り組まれていたりすると、一人で乗り越えるには大変なことが多いですよね。そういう人たちと苦楽を共にして、私もみなさんの家族の一員として一緒に頑張っていきたいです。

__山川先生、ありがとうございました!
妊活に悩む夫婦への取り組み、先生が妊活の相談を受けはじめたきっかけ、開業までの道のりについてお伺いしました。山川先生の説明にもありましたが、妊活は女性だけでなく、男性も一緒になり夫婦で取り組むことが大切です。「夫婦で同じ方向を向いているのか?」改めて考える必要があるのではないでしょうか。
(famit編集部:おすぎ)

薬剤師:山川純正(やまかわ よしただ)
yamakawa-5漢方の山川自然堂の代表を務めるかたわら、薬剤師として妊活に取り組む人への漢方薬処方、食事・生活指導をおこなう。地元市民の要望を受け、茨城県内において妊活に関する市民講座を開催する。仕事が原因で体調を崩したことがあり、それがきっかけで相談薬局「山川自然堂」を開業した。ダイエットも実践しており、3ヶ月で劇的な体型の変化を経験する。
漢方の山川自然堂Webページ
漢方の山川自然堂
〒306-0128 茨城県古河市上片田839-7
TEL 0280-33-7055 FAX 0280-77-3855
営業時間 10:00~19:30 土曜日~18:00

<<<告知>>>
「私の今の生活で、妊娠に近づけているのかな?」
famit運営元の株式会社ファミワンの新サービスがスタートしました。
妊娠したい女性をサポートするパッケージサービス「FLIPP」
まずは無料の妊娠力診断を是非お試しください。
banner-famit-ad-for-flipp-mobile