体の中はオーケストラ♪ 美しいハーモニーを奏でるカラダづくりを・女性専用鍼灸院「カリカ鍼灸院」

櫛田昇さんカリカ鍼灸院院長・櫛田昇さん
平成20年から千葉県船橋市で鍼灸院を開業されている「カリカ鍼灸院」院長の櫛田昇(くしだのぼる)さんにお話をお伺いいたしました。こちらは女性専用の鍼灸院として地元の方から県内外の方にまで愛されています。現在ではいらっしゃる女性の七割近くが不妊のお悩みを抱えている方だそうです。開業に至るまでと、不妊の女性が抱えている悩み、そして櫛田さんの考えるこれからの未来についてお伺いしました!

「積極的に医療に関わりたい」熱い思いと共に開業へ

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__本日はよろしくお願い致します! 櫛田さんは開業前もずっと鍼灸に携われていたのでしょうか?

いえ、開業前まで医薬品の専門商社で働いていました。病院やクリニックに薬剤を届けている会社で、縁の下の力持ちのような存在です。
そこで、私はPMS(Post Marketing Servey)事業部という市販後の副作用を収集して分析する新規部署に3年ほど所属したことがあったのですが、薬の副作用の怖さの面に注意が向くようになってきたんです。薬って、多くの患者を救う一方で、やはり体質によって副作用が大きい場合もあります。その現実に直面し、「自分からもっと積極的に医療に関わりたい」という思いが湧いてきたんです。ある意味、医師や薬剤師が羨ましかったんですね。そこから早期退職しまして、勉強を重ね、平成20年に開院致しました。

__すごいですね…! 西洋医学からの転身と独立、ご家族は応援してくれたんですか?

今は応援してくれていますが、当時は反対されましたよ(笑)。自分でも思いますが、当時の私の行動は、相当な決意があったからこそできたんだろうなと思います。仕事の中で東洋医学を学ぶ機会があり、東洋医学は「人にやさしい医療」と感じていました。まずは東洋医学の勉強を始め、上海中医薬大学の日本校で本格的に中医学の基礎を学び、さらに3年間、関東鍼灸専門学校へ通いまして、国家資格を取得。東京の千代田漢方内科クリニックで研修を受けたあと開院したんです。その後、治療院のスペースに漢方薬局を併設したいと考えて3年前に「医薬品登録販売者」の資格を取りました。こちらは、構造上の問題で薬局開設許可が下りなかったので今後の課題となっています。

__ほぼゼロからのスタートだったんですね!こちらの鍼灸院は「女性専用」ですが、それは何故でしょうか?

それは女性の方が不調を抱えるケースが多いからです。赤ちゃんや子供の頃は男性よりも女性の方がカラダは丈夫ですが、それが思春期を迎えて月経がはじまる頃から逆転して、女性特有の病気が増えて来てしまうんですね。
オープン当初は、特に40代後半から50代の更年期で悩まれている女性の力になれれば…と考えていたのですが、ホルモンバランスの崩れを「病気」として考えない方も多く、来院は少なかったんです。当初は男性も診ていたのですが、徐々に「不妊」のお悩みを抱える患者さんが増えてきましたので「女性専用」としました。今では七割近い方が「不妊」のお悩みを抱えて通院されています。

薬だけに頼らず、まずは生活習慣からの見直しを

カリカ鍼灸院の施術室はあたたかく優しい雰囲気。

カリカ鍼灸院の施術室はあたたかく優しい雰囲気。

__不妊に悩む女性が多く来院されるとのことですが、どのようなお悩みが多いのでしょうか?

私個人の感覚ですが、妊娠できないことで女性としての自分を否定されているように感じている方が多いように思います。なかでも高度生殖医療を受けていながら、なかなか結果を出せない方が、「精神的」「肉体的」また「経済的」にも疲弊してしまっている様子がうかがえます。ストレスが多い今の時代、不妊はすでに「現代病」です。生殖器って脳の視床下部に繋がっているので、とってもストレスに弱いんです。日々のストレスの要因を、治療や生活習慣の改善を通じて少しでも排除することがとても大切だと感じています。私も「女性の皆さんに輝きを取り戻していただきたい」という思いで、鍼灸師会の生涯研修をはじめ各種学会や講習会などに積極的に参加して日々研鑽に努めています。
当院に通院されて妊娠、出産された方が、赤ちゃんを連れてご挨拶に来て頂くことがあります。その時のお顔は、皆さん自信に満ちて輝いています。私も鍼灸師として頑張ってきて本当に良かったと思える瞬間なのですよ。

__不妊とストレスの問題はきっても切れない関係なんですね。。。

はい、特に女性は本当に大変な時代です。1986年に「男女雇用均等法」が施行されましたが、まさに出生率もこの頃から下がっていて、仕事からうけるストレスはもちろんですが、この施行により晩婚化の影響を受けていることも読みとれます。そもそも、35歳を過ぎると自然妊娠できる確率も低くなりますしね。そこで大事になってくるのが「生活習慣」なのです。

__なるほど! 妊活されている方は、どのような生活習慣に気をつけたら良いでしょうか?

個人差もありますんで、一概にこれをやりなさい! ということではないのですが、大きくわけると3つあります。

【1つ目】は、早寝早起き、適度な運動、バランスのとれた食事といった「規則正しい生活」をすることです。夏休みの小学生に言うようなことですが、夜更かしはカラダに良くありません。体内時計を調整する「メラトニン」というホルモンは、卵子にも大きく影響を与えます。ほんの少しの生活リズムの見直しでもカラダはきちんと反応してくれますから、できるところからでも改善して欲しいですね。
【2つ目】は、日々の生活でストレスをためないことです。これはひとりだけでは何ともなりませんから、ご主人と協力しましょう。意外と知られていないのですが、ストレスを受けると子宮は冷えやすくなります。私たちのカラダは自分が生きるために必要な機能を優先するので、ストレスを受けると本能的に自分の命を優先してしまい、子宮などの生殖器官は二の次になっちゃうんです。その結果、簡単に血流がとどこおり、子宮が冷えてしまいます。オンとオフの切り替えを上手にして、休日などはリラックスしてもらいたいです。
最後【3つ目】は、夫婦生活を持つことです。これは言わずもがなですね(笑)。女性だけでは赤ちゃんはつくれませんから。実は、不妊治療で来院される患者さんの中にはセックスレスのカップルが少なくないのです。女性にとってセックスは、単に精子をもらい受けるだけではありません。子宮の血流を良くしたり、ホルモンバランスを整えたり、カラダが妊娠に向けて準備をします。不妊治療中でも二人の時間を大切にして欲しいですね。

__お薬だけでなく、まずは「生活習慣」からということですね。

まさにそうですね。ご自身のカラダを「オーケストラ」だと考えてみるといいかもしれません。オーケストラの演奏は指揮者のもとそれぞれの楽器が自分の役割を果たしてメロディーを奏でます。カラダも同じ様に、脳の視床下部が指揮者になり主に自律神経系、内分泌系、免疫系の3つをコントロールして健康を保つ仕組みになっています。なかでもホルモン分泌を担っている内分泌系は、女性ホルモンだけでなくたくさんの種類のホルモンを分泌しています。必要な時に必要な量(ごく微量)を絶妙なバランスで分泌することによりそれぞれの臓器の働きを助けています。このような働きはとても繊細で壊れやすいのです。お薬に頼らない正しい生活習慣を身につけてカラダの中で美しいハーモニーが奏でられるようにしたいですね。

自分のカラダを信じて、本来備わっている機能を「普通」に戻すことから

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__確かに、オーケストラだと思うと分かりやすいですね!

本来、女性の皆さんには妊娠・出産するための能力が備わっています。この能力が普通に働けば妊娠は特別なことではないのですよ。ただ、備わっている機能は素晴らしい仕組みなのですが、とても複雑でストレスやお薬などの影響を受けやすいのです。大切なことは備わっている機能が「普通」に働けるよう助けることで、働きを邪魔したり、トラブルのきっかけを作ることは極力避けなければなりません。まずは自分のカラダを信じて、妊娠し易いカラダ作りの取り組みを始めてもらいたいと思います。

__櫛田さんの印象に残っている患者さんはいらっしゃいますか?

もうみなさんそれぞれに物語があるので、絞るのは難しいのですが…。おひとりあげるとすれば、40歳前後の女性で、体外受精を3~4年間続けていてもなかなか結果が出ずに悩まれていた方がいらっしゃいました。実際に拝見してみると、お薬を使い続けていたこともあり、もう心身ともにボロボロの状態…。ダメージが蓄積してしまっていました。その方と話し合った結果、一度クリニックでの不妊治療をお休みして頂き、まずはゆっくりカラダを整えるよう指導させてもらったんです。それから週に一度鍼灸治療を開始して3ヶ月後、驚くことに自然妊娠されたんです。

__お休みしただけですよね!?

私も驚いたのですが、この方はクリニックをお休みしている間に、鍼灸治療を受けながら並行して生活習慣の改善に取り組みされました。この間にお薬の影響も無くなり、鍼灸や生活習慣の改善効果で本来持っているカラダの働きが戻り、自然妊娠できたのではと思っています。カラダは正直なんですよね。カラダにいいことをすれば、必ず良くなります。自分のカラダを信じて、良いことを続ければおのずと変わってきますよ! ただ、本当にお薬が必要なケースもありますので、そこは専門家としっかり相談した方がいいですね。

__なるほど~! 最後になりますが、妊活に悩んでいるご夫婦へメッセージをお願いいたします。

何度も言いますが、まずはご自分のカラダを信じること。そしてリスクを避け、出来るだけ安全な治療を受けて欲しいですね。本来備わっている機能が整えば妊娠できますので、まずは生活習慣を根本から見直しましょう。夜更かしはダメです! 「旦那さんの帰りが遅い…」「仕事が終わらないから…」なんてイイワケはこれから生まれてくる赤ちゃんに通用しません。いつの日か赤ちゃんが生まれたら、その日からご夫婦のライフスタイルはガラリと変わります。自分のためでなく、赤ちゃんのための生活になります。そんな日を楽しみにしながら、赤ちゃんを迎える準備として今のうちからご夫婦で生活習慣を見直してもらいたいですね。

__ありがとうございました!

「妊活」や「不妊治療」と聞くと、特別なことをしなくてはいけない…と思いがちなのですが、そもそも私たちのカラダが元気であれば子どもはうめる! ということを教えて頂けたように思います。プレッシャーやストレスをうけて凝り固まっているカラダを「普通」に戻すことで、本来の自分を取り戻す…私も自分の体内オーケストラにいい演奏をしてもらえるように、まずは夜更かしをやめることから取り組みたいと思いました!(famit編集部:つるた)


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カリカ鍼灸院
千葉県船橋市の新京成線二和向台駅前にある、女性専用鍼灸院
住所:千葉県船橋市二和東5-25-35 TM壱番館102号
TEL:047-406-3773(予約はお電話で。水曜日定休)
URL:http://www.kalika.jp/

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