自分の幸せのカタチを見つけてハッピーな妊活を・統合医療生殖学会柳田浩二さん

柳田浩二さん一般社団法人「統合医療生殖学会(旧 子宝カウンセラーの会)」の事務局長兼理事の柳田浩二さん
今回は、全国で年間50回以上の講演を行っている柳田浩二さんにお話をお伺いしました。柳田さんは、一般社団法人「統合医療生殖学会(旧 子宝カウンセラーの会)」の事務局長兼理事として、幅広くご活躍されていらっしゃいます。現代の日本における不妊治療についてどのようなお考えをお持ちなのか、また柳田さんが考える理想の社会についてたっぷりとお伺いさせて頂きました。

勝手に授かる時代じゃない! 赤ちゃんに歩み寄ることが大切

全国各地で講演をされている柳田さん

全国各地で講演をされている柳田さん

__全国で講演をされている柳田さんですが、最初から「不妊」に関する講演をされていたのですか?

講演を始めた当初は、ホテルでランチをしながら…というセレブな女性(弁護士や社長の奥さま)向けにお話していました。そこでは漢方だったり、私の師匠である医学博士の邵輝(しょうき)先生の『たんぽぽ茶 ショウキT-1』についてのお話、東洋医学についてなどを講演をさせてもらっていたのですが、やっていくうちに「不妊」っていうワードが出てくるようになって、時代的にみなさんから求められている講演内容に変わってきましたね。

__なるほど。時代とともに「不妊」に関する知識が求められて来たんですね。

実は「不妊」って今に始まった事ではないんです。古くは江戸時代から子どもを産めない女性を「石女(うまずめ)」と言って、「子どもも産めないような固い女だ」と総称されていました。豊臣秀吉の奥さんも実は「石女」と言われて相当苦しんでいたようです。そのためか、日本においては、古くから子どもを産めないのは女の人が悪い…という文化が歴史とともに出来上がっちゃっていたんですよね。

__「石女」は初めて聞きましたが、確かに…その傾向は否めない世の中ですよね。

でもね、時代は変わってきているんです。2015年のデータをみてみると、18%(5.5組に1組)の夫婦が不妊治療を受けているという調査結果もできています。この数値だけをみると、糖尿病は男性の15%、女性は9.8%(厚生労働省の「国民健康・栄養調査(2014年)」)が疑いありと言われているので、糖尿病と同じくらいの人たちが不妊に悩んでいると思うと、もう身近なものだと思いませんか?

__数値を比較してみるとすごくわかりやすくなりますね。

私のセミナーでもよく数値を用いて講演させてもらっています。数値で知れることは本当にたくさんあるので、「知る」ことが本当に大切なんです。もう誰もが勝手に妊娠できる時代ではない、と言うことを自分の中で「わかる」ことが大きな一歩になります。だからこそ、両手を広げて赤ちゃんを待っているだけではだめで、別の場所で待っている赤ちゃんを駆け足で迎えに行かないといけないんですよ。

__社会構造や男女の能力が変わってきているってことですね。

男女の違いを知ることから始めよう

取材に応えて頂いている柳田さん

取材に応えて頂いている柳田さん

__とは言っても、「不妊治療」はまだまだ男性が積極的に関わりにくい現状があると思います。

今は男女同権なので、制度や社会的には男女は平等に扱われていますけど、文化や100年近くの歴史をひも解いてみると、どうしても男性側は「俺はえらいんだぞ」女性は「しとやかにいることが美しい」という魂が残ってしまっていると思うんです。生殖のことを考えてみるとわかると思うのですが、女の人を卵子、男の人を精子で考えてみると、女性って完全に「受け」ですよね? だから、2人じゃないと赤ちゃんは作れないのになんにもしない男をみると私はイラっとしてしまうんです(笑)

__確かに! 男性が頑張らないでどうするんだ! って話ですね!!!

はい。態度や声を大きくするのが大きい男ではなくて、本当に器の大きな男の人って腰が低いし、奥さんをちゃんと支えようという優しさがあるんですよね。奥さんが「子どもが欲しい」と思っている願いを叶えようともしないで、「俺は知らないから頑張って子供つくって」なんて言う男の存在意義はどこにあるの? とセミナーではガツンと言ってやっています(笑)。

__素晴らしい! どんどん言ってください(笑)

こんな事を言いつつも、有難いことに私のセミナーにもわざわざ時間を作って忙しい中来てくれている旦那さんもいらっしゃるんです。けれども参加されるスタンスというか姿勢として、そもそも「俺には関係ない」と思っていることが問題なんだということをわかってもらえれば嬉しいなと思っています。

__柳田さんの講演会に参加される方はどんな方が多いですか?

ほとんどが女性ですが、ご夫婦でいらっしゃる方、お姑さんといらっしゃる方、おひとりと様々です。私は、こういうセミナーに参加される女性がすごく頑張られて、悩まれて努力しているのを知っているので、お姑さんや旦那さんに厳しい事、胸に突き刺さるような事を言ってしまうのですが、そうすると参加者の奥さま方は涙を流されますね。

__柳田さんが神さまみたいに思えてきました(笑)。女性は喜んでくれる方多いでしょうね! ちなみに、講演の中で男女のコミュニケーションについてお話されたりとかはあるんでしょうか?

もちろんありますよ。不妊の問題は、漢方やお薬だけでなく、ご夫婦のコミュニケーションがしっかりしていないと進みません。男性が女性とのコミュニケーションの中で知っておいてもらいたいことを2つお伝えすると、ひとつ目は「女性は結論が出てから相談してくるというのを知っておくこと」。ふたつ目は「ぬりかべになること」です。

__「結論が出てから相談してくる」はまさにです!

でしょ? 「青い服と赤い服どっちがいい?」みたいに奥さんが聞いてきたらベストアンサーは「あなたはどう思うの?」です。イタリア男みたいに振る舞えるなら「君ならどっちも似合うよ」がいいです。もう女性は結論が出ているので、奥さんの考えを汲み取ってあげるのが大切です。

__「ぬりかべ」はどういうことですか?

もう何も答えないでいいっていうことです。それは無視じゃないですよ。うなずいて聞いてあげればいいんです。カップルでも夫婦でも「何か結論を出してあげよう」ってするからケンカになるです。答えは出さなくていいんです。しっかり聞いてくれているなと思ってもらえれば女性はそれで満足してくれますから。

__ちなみに女性が男性に対して気をつけるべき事はありますか?

もちろん。三箇条があります。
1.男性が働いた日は、24時間話しかけない
2.結論から話してあげる
3.話を聞いてほしい時は時間を限定する

の3つです。
「1」については、まじめな相談は避けるべきということです。「今晩カレーでいい?」とかそれくらいならいいですが、男性はちょっとでも仕事をしている日は「仕事モード」になっているので、翌日には質問されたこと自体、忘れています。
「2」は、男女では考え方の方法が違うので、男性には先に何の事を話すのか伝えましょうと言うことです。
「3」についてですが、男性は女性からの相談は「仕事」だと認識します。ですので、時間を事前に伝え、「15分だけでいいから不妊治療について相談してもいい?」と言ってあげるとチャキーンと聞くモードに変わってくれますよ

__納得です!

自分なりの幸せのカタチを見つけよう

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__現在、「子宝カウンセラーの会」は「統合医療生殖学会」に名称を変更されていますよね?

そうですね。統合医療というのは、「西洋医学」も「東洋医学」も取り入れていくことです。一般的に、その病気の症状を治療するのが「西洋医学」、体質をみてその病気の本質を治療していくのが「東洋医学」と言われています。国の施策としても「セルフメディケーション」が推奨されていて、国民一人一人の意識を高くして、東洋医学の言葉にある「未病を治す」という考え方を取り入れる動きが出てきています。「不妊」も一緒で、妊娠ができない! と言って治療するだけではなくて、これから妊娠できる体にする…ということが大切なんです。

__不妊治療も西洋・東洋医学にわけられるって具体的にどういうことなのでしょうか?

簡単に言ってしまうと、採精した精子と、採卵した卵子をシャーレの中で物理的に距離を近づけると言うのが「西洋医学」の考え方です。でも、そのくっつけようとしている精子と卵子の質がいいという保証はないですよね? その質を高めていくために、「東洋医学」を使ってケアしましょうということなので、西洋と東洋、どちらの観点からの治療が必要になってくるのです。

__なるほど! クリニックだけで不妊治療していてもなかなかできないと悩んでいる方にはポジティブに思えるお話ですね。

精子の寿命が短くなっているということも知っていますか?

__私は中学校の授業で「一週間くらいは子宮の中で生きる」って教えられましたけど…

最近では、18時間って言われているんです。しかも、精子が卵子に辿り着く距離を人間で例えるなら、千葉県の端っこの銚子からハワイまで泳いでいくのと同じ距離になるんです。

__えええ!!! それは精子のポテンシャルがすごく重要ですね!

精子の質も卵子の質も自分の健康状態と同じって思うとイメージしやすくなります。自分の元気がなかったり、健康に気をつけていない時にハワイまで泳いで行くのは無理ですからね。まずは自分の健康が大切なんです。

__たくさんお話をお伺いしてきたのですが、柳田さんが望む社会ってどんな社会なのでしょうか?

私が講演の最後に話していることなんですが、「自分なりの幸せのカタチ」を見つけてくださいということです。一人でも二人で暮らすのも全然いいんです。他人の幸せに自分を合わせてはダメですよと言っています。
私がカウンセリングさせてもらった方なんですが、不妊治療を2年くらい頑張ったんですが結局妊娠できなかったんです。その方がお住まいの地域に講演で呼んで頂いた時に、その方もいらっしゃると言われたんですよ。私はたくさんのお金も使ってもらったし、「これは殴られる…」と思っていたんですが、お会いしたら、「先生のおかげで生理痛もなくなったし、自分のやりたいこととか道が見えてきたので、今すごく幸せです。ただそれを伝えたくて来ました」って言って頂けたんです。
なので、社会の中で「これをしなければならない」というようなしがらみの中で生きていくのではなく、みんなが自分の幸せを追求していく世の中になればいいなと思っています。

__素敵なエピソードですね! では最後に、読者さんへメッセージをお願い致します。

自分の長所と短所を否定しない事ですね。あなたのいいところまで、消してしまうのはやめましょうと言うことです。不妊に悩む方はどうしても妊娠できないことにばかり責任感を負ってしまいがちですが、あなたには他にもいいところはすごくいっぱいあるんです。短所だけにフォーカスするのではなく、どんな方でも必ず素敵な長所があるし、なによりあなたの隣にはそんなあなたの長所を好きになってくれている旦那さんもいるんです。「自分なりの幸せのカタチ」を見つけて、他人に流されない人生を送ってもらいたいですね。

中学生の頃から心理学が大好きで、フロイトの本を読んでいたという柳田さん。様々なご縁がつながって、今の柳田さんがいらっしゃるんだな…と納得できるインタビューでした。ご夫婦だけで問題を解決しよう! と目の前のトピックスだけにとらわれず、視野を広く持って本当の自分の幸せを探す…不妊だけでなく人生の楽しみ方を教えて頂けたように思いました。柳田さん! 講演でお忙しい中お時間を頂き、本当にありがとうございました!(famit編集部:つるた)


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一般社団法人統合医療生殖学会(旧 子宝カウンセラーの会)
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TEL:078-242-1124
URL:http://www.kodakara-c.com/

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